トマス・カユサク 
ロンドン 1780年頃

クラリネット

クラリネットは一枚のリードを鳴らす木管楽器ですが、これが音楽の世界に仲間入りするのは遅く、18世紀に入ってからのことです。
絶え間のない改良が重ねられ、この写真のクラリネットが作られた頃は、オーケストラになくてはならない楽器になっていました。
クラリネットは、オクターヴ・キーに相当する鍵を使うと12度高い音が出るというほかの木管楽器にない特徴があります。それは、広い音域、高音と低音の音色の著しい差、などの美点とつながり、これを生かした新しい音楽が書かれてゆくのです。モーツアルトは最上のかたちでそれを世に示した最初の作曲家でした。