シモン・ジルベール 
メス  1752年

ケントン

18世紀を迎えると、さまざまな中間的な楽器が考案されるようになります。すでにヴァイオリンは独奏楽器として確立していたので、その音楽をガンバ(膝ではさみ縦に構える)で演奏する要望からトレブルより高音の小型ガンバ(パルドゥシュ・ド・ヴィオル)が考案されました。

さらにこのパルドゥシュをヴァイオリンのように持って弾く折衷楽器が作られました。ケントン(5弦を意味する)がそれでです。ヴァイオリンより短3度高い第1弦が貼られているので、共鳴胴はヴァイオリンより短く小さめです。これも完全な状態で保存されてきた珍しい例。上野学園所蔵楽器。