本学は、学園の建学の精神「自覚」を教育の重要な理念とし、すぐれた文化の継承・創造と発展に寄与し、貢献し得る人間を育成することを使命とし、高度にして精深な学術、音楽芸術を教授、研究することを目的とする。(上野学園大学学則第1章第1条)
コース | 専門 | 目的 |
---|---|---|
器楽コース | ピアノ、オルガン、チェンバロ | 正確な技術と豊かな表現力の系統的な習得、ピアノはバロックから近現代の作品まで学ぶ。オルガン、チェンバロは、作品が作曲された当時の楽器の状態や音楽環境の知識に基づいた、演奏技術を習得する。 また、独奏・アンサンブル・伴奏の実践を通して、演奏技術が音楽的目的に裏打ちされて初めて向上することを体得し、演奏者・教育者の能力を身につける。 |
弦楽器 | 専門楽器の演奏技術の習得、音楽に対する深く幅広い理解力を養う。少人数制の利点を活かして学生各自の個性を尊重しつつ、ソロ/室内楽/アンサンブル/オーケストラの実践を学ぶ。加えて、作品が作曲された当時の楽器や音楽環境の知識に基づいた、演奏技術の習得を目指す。 | |
管・打楽器 | 専門楽器の演奏技術の習得、音楽に対する知的な解釈力・理解力を養う。 木管・金管・打楽器等のアンサンブルやウィンド・アンサンブル、オーケストラを通して合奏能力を高め、演奏者・教育者の能力を身につける。 |
|
声楽コース | 技術・音楽性を兼ね備えた声楽家・教育者の育成のため、個々の身体を生かす発声法の習得、言語や時代の異なる様々な歌唱様式の体得をめざす。イタリア古典歌曲を中心に発声の基礎を確立し、ドイツ歌曲、日本歌曲及びオラトリオ、オペラ・アリアも学ぶ。オペラ実習を通して、豊かな身体表現をめざす。 | |
グローバル教養コース | 社会で生き抜く力、個人を活かす力、音楽で生きる力の獲得を目指し、グローバルで学際的な視野に立って社会文化の発展に寄与できる人材の育成を目的とする。 | |
音楽学 | 地球上の音楽文化の歴史的・美学的・民族(民俗)学的な研究を中心とし、音楽心理学・音楽社会学などの新しい研究領域を加え、総合的なアプローチによって現実社会の多様な文化的要求にこたえる能力の獲得を目指す。 | |
音楽教育 | 音楽基礎科目、教科教育法、演奏実技やアンサンブル(教育)の実習を通じて、豊かな音楽教養と個性的な活力を備え、教育の現場に即戦力をもって臨み得る教員や音楽教育者の育成を目的とする。 | |
文化創造マネジメント | 経営学、マネジメント、ファシリテーター活動に関する基本的かつ実践的な学習を主軸としつつ、音楽実技に必ずしも特化しない知的総合的な音楽教養を涵養する。日々国際化の進む地域的・世界的な文化[音楽]環境にあって、英語を中心としたコミュニケーションとプレゼンテーションの能力開発は必須の前提である。 | |
演奏家コース | 日本内外の檜舞台に活躍する演奏家の育成をめざし、幅広いレパートリーを習得する。現役演奏家の教授陣と共演する形で進められる室内楽、オーケストラとの共演による協奏曲演奏会を始め、数多くの演奏会の演奏体験等を通して、高度な演奏能力を養う。 |
大学において音楽を修めた者が、音楽演奏のより高度な修練、音楽的教養のより深い涵養、さらに、音楽研究のより精深な追及を行うことを目的とし、音楽専攻科を置く。
(上野学園大学学則第9章第36条)
以下の要件を満たし、所定の124単位を取得した学生に学士(芸術学)の学位を授与する。
各コース・専門の学位授与の方針は以下の通りである。
ピアノ、オルガン、チェンバロ | |
---|---|
高度な演奏技術・優れた音楽性を身につけていること。オルガン、チェンバロについて、豊かな知識と教養に支えられた理解力を持ち、高度で適格な演奏技術を備えていること。 | |
弦楽器 | |
演奏に対する高い理想を持ち、音の追求に妥協しない演奏ができていること。ソロ、室内楽、各楽器の合奏(弦楽合奏、ハープ・アンサンブル、ギター・アンサンブル、古楽合奏)、オーケストラなどの各ジャンルにおいて、卒業後に、演奏家として、また指導者として活躍できる能力を有していること。 | |
管・打楽器 | |
専門楽器の高度な演奏技術を身につけ、質の高い音楽活動を展開する能力を備えていること。 | |
声楽 | |
声楽家としての技術・音楽性を身につけていること。声楽の各分野(オペラ、歌曲、合唱)のレパートリーを十分に研鑽し、習得していること。 |
音楽学 | |
---|---|
音楽に関する基礎知識と研究方法に習熟し、問題提起、史・資料の扱い方、課題の解決、プレゼンテーションに精通していること。 | |
音楽教育 | |
確かな音楽的基礎を身につけ、学校教育の現場で即戦力となる人材となりえること。 | |
文化創造マネジメント | |
音楽を軸とした音楽マネジメント・スキル、ファシリテーション・スキルを習得していること。実践的な英語力を身につけ、コミュニケーション・スキルを修練していること。音楽ビジネスの基礎力と応用力を身につけていること。以上の要件をもって、グローバル社会に貢献する人材となりうる資質を有すること。 |
以下の要件を満たし、所定の30単位を取得した学生に修了証書を授与する。
器楽専攻/声楽専攻 | リサイタル形式による修了演奏会において演奏家としての優れた資質を披露すること。社会における音楽家活動の基盤を醸成させていること。 |
音楽学専攻 | 1年という短期間で修了論文を仕上げることにより、研究者として更なる研究を続行する能力を培っていること。その上、社会における様々なニーズに応え得る文化的基礎能力を涵養していること。 |
学則第1条「高度にして精深な学術・音楽芸術を教授・研究すること」を基盤とし、建学の精神「自覚」を踏まえて、以下の方針でカリキュラムを構築している。
各楽器分類・専門の教育課程編成・実施の方針は以下の通りである。
歴史的検証に基づいた楽曲の取り組み方を身につけ、そのために必要な技術の習得を目指す。様々な時代・地域・様式の音楽それぞれに相応しいアプローチを探究する「古楽」を学ぶ機会を通して、自分自身の演奏表現の可能性を拡げていくことができる。
合奏において、地域連携(アウトリーチ活動、ボランティア活動等)を涵養し、アクティブ・ラーニングの実践を促している。
ピアノ、オルガン、チェンバロ | |
---|---|
器楽コース | 幅広い教養と共に確かな演奏技術と豊かな表現力を身につけた演奏家・教育者の育成を目指す。
|
演奏家コース | 幅広い教養と知識を身につけ、演奏技量、音楽的感性において高い水準を示し、国内外において広く活躍できる演奏家・教育者の育成を目指す。
|
弦楽器 | |
器楽コース | 作品の様式観を学び、各自の楽器奏法を幅広く身につけ、豊かな音楽表現につなげていくことを目標とする。個人レッスンを中心に据え、「弦楽合奏」「ハープ・アンサンブル」「ギター・アンサンブル」「古楽合奏」「オーケストラ」の授業を通し、弦楽器に必要な多様なジャンルを学ぶ。アンサンブルの授業では、教員が共に演奏し、実践的に学ぶ。ここでは、仲間と共に音楽を作り上げる喜びを共有し、常に理想を追求する姿勢を持ち、協調性ある人材育成を目指す。2年次からは、「室内楽」を履修することも可能である。試験については、年二回の実技試験を課す。ただし、3年次前期は学内演奏会とする。 |
演奏家コース | 音楽の様式観を学び、幅広く、かつ高度な楽器奏法を身につけ、創造力あふれる音楽表現につなげることを目標とする。演奏家にふさわしい読譜力・分析力の育成、表現力・創造力の発展、演奏技術の向上を涵養し、演奏家、そして教育者としての人材育成を目指す。個人レッスンを中心に据え、「室内楽」「弦楽合奏」「ハープ・アンサンブル」「ギター・アンサンブル」「古楽合奏」「オーケストラ」の授業を通し、弦楽器に必要な多様なジャンルを学ぶ。「室内楽」の授業では、各年次、異なる教員が担当し、学生と教員が共演することにより、演奏家としてのアプローチを、より実践的に学ぶ。各年次、半期毎に実技試験が課され、各自が構成するバロックから近・現代までの作品を組み合わせたプログラムにおいて、様式観を踏まえた、独奏曲、室内楽曲、協奏曲など様々なジャンルの組合せが求められる。 |
管・打楽器 | |
器楽コース | 専門楽器の演奏技術を習得し、音楽に対する知的な解釈力・理解力を養う(打楽器に関しては、各種の打楽器の音色や扱い方を習得する)。「管楽合奏」における同種楽器のアンサンブルや「打楽器合奏」「古楽合奏」「室内楽」「ウィンド・アンサンブル」「オーケストラ」を通じて、合奏能力の向上を目指し、演奏者・教育者の能力を身につける。試験については、年二回の実技試験を課す。ただし、3年次前期は学内演奏会とする。 |
演奏家コース | レッスンにより専門楽器のより高度な演奏技術を習得し、音楽に対する知的な解釈力・理解力を養う。「管楽合奏」における同種楽器のアンサンブルや「打楽器合奏」「古楽合奏」「室内楽」「ウィンド・アンサンブル」「オーケストラ」を通じて、合奏能力の向上を目指し、演奏家・教育者としての能力を身につける。特に室内楽の授業では、演奏家コースを指導する教員とのアンサンブルを体験するなかで、より高い次元の合奏能力を身につける。また、オーケストラと共演する協奏曲演奏会等、多くの演奏会の演奏体験を通して、演奏を専門とするための高度な演奏能力を養う。年二回の実技試験を課し、後期には学年ごとの課題を課す。 |
声楽 | |
声楽コース | 技術・音楽性を兼ね備えた声楽家・教育者の育成のため、個別の身体を生かした正しい発声法の習得、言語(日本語、伊語、独語、仏語、英語など)や時代の異なる様々な歌唱様式(バロック、古典、ロマン、近・現代など)の体得を目指す。1年次ではイタリア古典歌曲を中心に発声の基礎の確立を目指す。2年次ではドイツ歌曲、3年次では日本歌曲も学習する。3~4年次には、豊かな身体表現の体得のためオペラ実習を行う。学内演奏会、合唱定期演奏会などの実践的な本番を通して、本番に向けての準備、精神的・身体的なアプローチの仕方を学ぶ。学内演奏会、合唱定期演奏会などの実践的な本番を通して、演奏者として舞台におけるマナーを身につける。 |
演奏家コース | 技術・音楽性を兼ね備えた声楽の専門家育成のため、個別の身体を生かした正しい発声法の習得、言語(日本語、伊語、独語、仏語、英語など)や時代の異なる様々な歌唱様式(バロック、古典、ロマン、近・現代など)の体得を目指す。学年末に実施される演奏試験では、実際のコンサートやリサイタルを想定したプログラムを組み演奏する。2年次の演奏試験ではドイツ歌曲を、3年次では日本歌曲を含める。3~4年次には、豊かな身体表現の体得のためオペラ実習を行う。演奏試験を始め多くの本番を通して、演奏家として本番に向けての準備、精神的・身体的なアプローチの仕方、演奏家としての舞台におけるマナーを身につける。 |
ファシリテーター概論、ビジネス経営概論、特殊講義(ビジネス経営論等)、マネジメント実習、社会教育実習において、音楽を基盤とした社会と教育に寄与し、生き抜く力の習得に努めるための諸分野にかかわる能力を身につける。
音楽学 | |
---|---|
音楽史、音楽美学、民族音楽学など、音楽を通じた歴史、民族、文化、哲学、思想へのアプローチとそれを可能にするための語学の習得といった幅広い分野から学び取るカリキュラムを用意している。学内の貴重な一次資料である楽譜や楽器など「本物に触れ」ながらのアクティブ・ラーニングを取り入れた講義や演習、研究発表を通じたプレゼンテーション・スキルの養成など、実社会で必要とされる力にもつながる、実践を通した学びを標榜している。 | |
音楽教育 | |
小学校・中学・高等学校等の教育現場で即戦力となりえる人材を育てるため、音楽と教育を軸とした実践的な学びを展開している。ディスカッションを通じたアクティブ・ラーニング、ピアノや声楽、アンサンブルといった実技、教員採用試験に向けた教職実習など、観察・実践・理論を総合的に学び、優れた音楽教育者の育成を目標としている。 | |
文化創造マネジメント | |
グローバルな視点に立った幅広い教養、実践的な英語力、アートからビジネスまで対応できるマネジメントの訓練、ワークショップなどの手法を通じて音楽と社会をつなぐファシリテーション・スキルなど、多様な人々と協働し、21世紀社会で活躍するための、様々なスキルの習得を目指す。 |
器楽専攻/声楽専攻 | 学部よりさらに高度な演奏技術の習得と、リベラルアーツに関わる教養の涵養を目指す。実技レッスンに加え、演奏に関わる「楽曲・演奏研究」、1年間の研究テーマに関する「楽曲・演奏研究報告書」の作成等が課される。リサイタル形式による修了演奏会は、本学教員とのアンサンブルによる室内楽と、バランスを考慮した独奏曲もしくは独唱曲の二部構成となる。 |
音楽学専攻 | 卒業論文テーマの延長上でさらに学術研究を深めることを目途とし、「音楽と社会研究」「音楽文化研究」等により、修了論文を作成する。 |
上野学園大学では、ディプロマ、カリキュラムの2つのポリシーに基づき、機関(大学)レベル、学部(教育課程)レベル、科目レベルの3段階で学生の学修成果を査定・評価する方法を定める。
機関レベル
大学の目的及び使命が達成されているかを検証する。
学部レベル
各コースの目的が達成されているかを検証する。
科目レベル
講義要旨に示された到達目標が達成されているかを検証する。
在学中 カリキュラム・ポリシー に基づく検証 |
卒業時 ディプロマ・ポリシー に基づく検証 |
|
---|---|---|
機関レベル | GPA 取得単位数 退学・休学率 学生生活実態調査 |
卒業率 就職率 進学率 卒業時アンケート |
学部レベル | GPA 取得単位数 成績分布状況 資格課程履修率 外部英語資格試験 外部音楽能力試験(グレード) 課外活動状況 各種演奏会出演オーディション 学生生活実態調査(予習復習時間) ゼメスター留学 |
卒業演奏会出演 卒業論文口述発表会出演 資格取得率・取得者数 |
科目レベル | 成績評価 学生による授業評価アンケート |