学長挨拶

2011年の3月11日、日本は東日本大震災という未曽有の災害に襲われました。心を引き締めて帰国、その四月から学長の任をお預かりして四年が経ちました。それ以後の四年間はウィーン大学の教職に戻っていましたが、このたび心を決し、再度の信任を敢えてお受けすることになりました。それは名誉なことですが、その重責も痛感しています。

最近の数年間、大学は大きな試練に見舞われました。日本全体、世界全体の社会的情勢もその間に急速な変化を示しています。音楽を愛し、本格的に学びまた教え、その真の意味での楽しさと幸せを体得し, また他にも広め、今日から明日への社会に貢献しようと志す私たちにとって、時代の風はなお厳しいものがあります。

しかし、大震災の直後にあの確信は生まれたのでした:「こういう時にこそ音楽を!」。

新生上野学園大学は教・学一体となってこの自覚を新たにします。「心から心への音楽文化」を健やかに学び、それぞれの生き方で社会に貢献しようと志す若人にとって、幸せな希望の学び舎でありたいと、切に願うものであります。

上野学園大学 学長 前田昭雄

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