音楽学科 器楽コース(弦楽器専門)

ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバス/ギター/ハープ/ヴィオラ・ダ・ガンバ/リュート

優れた教育者による専門楽器教育を行う器楽コースでは、週60分の個人レッスンを通じて、演奏技術や表現力だけでなく、師弟関係の中で豊かな人間性も育みます。また本学の特色でもあるアンサンブル科目では、各専門のコース必修科目や、「オーケストラ」「ウィンド・アンサンブル」などの授業を通して、他者とのハーモニーの創出を学んでいきます。音楽に彩られた4年間は、卒業後もさまざまな場面で人生を豊かにしてくれる、宝となるでしょう。

器楽コースの特色

多面的なカリキュラムで音楽性と人間性を磨く
演奏者としての技術力・表現力。そして、それらを磨くことで得られる知性・感性。その両輪を育む——音楽を核として社会に貢献できる、心豊かな人材の創出を目指します。

技術力・表現力を磨く週60分の個人レッスン

専門楽器の演奏技術と表現力を磨くために、週60分の個人レッスンを行います。個人レッスンは、優れた音楽家であり教育者である指導教員が、一人ひとりの学生に最も適した指導方法を見極め、その技術を教授し、また、それぞれの学生の特性を生かした表現方法への気づきを与えてくれます。専門性を極める中で培われる持久力や忍耐力、物事を追求する力、自立性は、将来多様な場面で大きな力となっていきます。

専門性と人間性を深める語学・教養・音楽学

その国の世界観や文化的背景を表す言語を学び、楽曲の時代性や背景と重ね合わせる。音楽とつながりの深い美学を学び、互いの芸術が共鳴していることを知る。音楽に惹かれる人間心理を探る。こうしたすべてが演奏、そして人間性を豊かにしてくれます。本学では「英語」をはじめ4言語の語学科目、10以上の教養科目、「日本音楽史」「音楽美学」「ファシリテーター概論」「マネジメント概論」といったバラエティに富んだ音楽学科目を用意しています。

転コースも可能 器楽コースから演奏家コースへ

入学後、器楽コースから演奏家コースへの転コースを希望する学生のために、各学年末に「演奏家コース選考試験」を行っています。そこで合格基準に達することで転コースが可能に。学生それぞれが抱く将来像を大切にし、コース変更の機会を設けています。

器楽コース 必修科目

  • 初年次プログラム
  • 情報リテラシー
  • 西洋音楽史
  • 日本音楽史
  • 音楽美学
  • 特別講座
  • ソルフェージュ
  • 和声法
  • 楽式論
  • 芸術社会学
  • 卒業演習

弦楽器専門

ソロ、室内楽、オーケストラ......
幅広い演奏スタイルに必要な演奏技術を学ぶ

教員メッセージ

知識や技術とともに自ら感じる心や人間力を育む

五感を研ぎ澄まし、心の声を聴くところから、音世界は広がります。楽譜という設計図を丁寧に紐解き、作曲家の声に耳を傾けるためには、知識や経験、演奏技術とともに、自ら感じる心と解釈力、表現力、そして人間力が求められます。それらを実現するために、担当の枠を越えて、学生一人ひとりの個性や課題と向き合い、個々にとって最適な指導ができるよう、心がけています。音楽への敬愛と情熱、そして「自覚」を持って共に学びましょう。多くの仲間や、かけがえのない師との出会いを大切に、道を拓いていくことを心から願っております。

弦楽部会 主任佐藤まどか 准教授

弦楽器専門の特色

音を通じたコミュニケーションが人間的成長にもつながる

弦楽器奏者は、ソリストとしてだけでなく、室内楽やオーケストラのメンバーとしての活躍の場もあります。本学では「弦楽合奏」や「室内楽」「オーケストラ」といったアンサンブル科目での学びを通し、共演者との音の調和を感じ取り、ハーモニーを創出するテクニックを学びます。自ら演奏しながらも、共演者の音にも耳を傾け、音を通じてコミュニケーションを図っていくその過程は、人と人との調和をも形成し、人間的成長にもつながります。

各楽器の特性に応じた個人レッスンで専門性に磨きをかける

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ギター、ハープ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートといった多彩な楽器が学べる弦楽器専門。一口に弦楽器といっても、構造や音の響き、音域や演奏手法などは楽器によって異なります。各楽器を指導する教員は、その楽器特有の特性や学生の進度に応じて、的確で効果的な指導を行います。

幅広い演奏スタイルに対応できる力を養う

個人レッスンやアンサンブル科目では、弦楽器特有のソノリティ(響き)や時代・作曲家によって変わる演奏様式を学び、演奏する際の間や合わせのタイミング=ブレス感覚を「歌う」ことを通して身につけます。ソリストとしても合奏メンバーとしても能力を発揮できる、対応力の高い弦楽器奏者を育てます。

多くの演奏機会で舞台経験を積む

3年次の学内演奏会、室内楽授業の試験である単位認定演奏会は、一般公開で行われます。その他、弦楽器専門学生のほとんどが参加する上野学園大学管弦楽団は、定期演奏会、演奏家コース協奏曲演奏会、音楽大学オーケストラ・フェスティバルなど多くの演奏機会で、舞台経験を積むことができます。これらを通じて、舞台上での立ち居振る舞いも含め、演奏者としての素地を習得します。

コース必修科目

  • 専門実技
  • 弦楽合奏
  • 副科ピアノ
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