声楽アンサンブル

専門をこえて音楽表現の
基本を学ぶ「合唱」、
全身で表現する「声楽アンサンブル」。

声楽 主任
細谷美直 教授
東京藝術大学大学院修了。
在学中よりソリストとして活躍、オーケストラとの共演も多数。

専門をこえて音楽表現の基本を学ぶ「合唱」、全身で表現する「声楽アンサンブル」。

声楽 主任
細谷美直 准教授
東京藝術大学大学院修了。在学中よりソリストとして活躍、オーケストラとの共演も多数。

「歌う」ことは音楽表現の基本

声楽の専門生だけでなく、短大1年生は全員必修となっている「合唱」の授業。その理由は、「歌う」ということが、音楽表現の基本だからです。たとえば歌唱には「姿勢・呼吸・発声」という3原則がありますが、これらの基本は声楽以外の楽器とも非常に共通しています。また、合唱に限らず、音楽は作り上げていくプロセスがとても大切です。そのためにも、授業では毎年秋に行う「定期演奏会」での発表を目標とし、個性や能力差、専門の違い、世代や性別もこえて、「この曲を学んで良かった」と思ってもらえるよう選曲にも気を配っています。

そうして約半年間かけて作り上げていった音楽を、演奏会で披露するその瞬間。舞台に立つ経験・達成感はぜひ体験してほしいもの。それぞれに個性がありながらも、協調性・社会性を持ってコミュニケーションを取り一体となっていく感覚。同時に合唱だけれども、一人ひとりが輝いていけるステージ作りにも力を注いでいます。

多様なアンサンブルで力を身につける

一方「声楽アンサンブル」は、声楽専門生のみの専門的なアンサンブルの授業です。主にオペラの中のワンシーンを題材に、演技をつけて全身で役柄を表現したり、場面をイメージしながら歌ったりと、より求められる役割の凝縮度が高くなります。合唱、声楽アンサンブルといった異なる規模・形態のアンサンブルを経験するなかで、自分だけでなく人の演奏を「聴く」力を身につけるのは、とても大事なことです。

声楽とほかの楽器との最大の違いは「言葉」があることです。言葉と音楽がダイレクトにつながった「歌」という音楽の基本を、ぜひそれぞれの専門に生かしてほしいと思います。

STUDENT VOICE

短期大学部 声楽専門 2017年入学
沼澤美佑さん 山形県立山形北高等学校出身

通っていた音楽高校の公開レッスンで、細谷先生の歌と指導に感銘を受け、「こんなに自由に自分を表現できるのは歌しかない!」と、当時専門としていたピアノから声楽へ転向。先生のレッスンを受けたくて短期大学部に進学しました。合唱の授業では細谷先生の指導のもと、ほかでは味わうことのできない壮大な一体感を感じることができます。個々の命がどんどん合わさって、ひとつのものになっていく。そのプロセスは圧倒的で、なんとも言えない充実感があります。

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