音楽文化の創造を広く社会に生かすさまざまな試みの発信ハブ、それが音楽文化研究センター(通称「音文研」)です。学生・教員による公演企画の支援と実施、地域交流を視野に入れた音楽活動プログラムの開発、音楽創作・演奏・教育普及に関わる調査研究を推進しています。
本センターは、大学における人材育成の拠点でもあります。21世紀の今、音楽の世界では、変わりゆく現代社会、そして来るべき未来を見据えながら、音楽文化の新たな価値とミッションを発見・提案できる人材の育成が最重要課題となっています。特に、2009年に開始した「音楽ワークショップ・ファシリテーター養成講座」は、未来志向の先駆的プロジェクトとして高い評価を得ています。上野学園の中高および短大生は、この「音楽ワークショップ・ファシリテーター養成講座」をはじめ、センターの主催する講座やワークショップをすべて無料で受講することができます。
マイケル・スペンサー客員教授が20年かけて練り上げたファシリテーションの手法と、芸術を横断的に学習するワークショップの方法を実践的に学びます。
国内外からさまざまな分野で活躍する一流の専門家を講師に招き、音楽ワークショップ・ファシリテーションの実践的な知見や手法、方法論を学ぶと同時に、既存の考え方やあり方に揺さぶりをかけ、問いかける実験的な取り組み(=「まなびほぐし」)を行います。また、同じ志を持つ人々の出会いの場として、これからの豊かな文化芸術社会の発展を支えるネットワークの構築にも貢献します。
http://unlearningmusic.tumblr.com/
教員と学生のコラボレーションによる、意欲的なコンサートの企画・制作をサポートします。
〈これまでの公演〉
第1回(2013年12月5日)
「上野学園・うた工房 時をこえて、M&M~モーツァルトとメノッティによるオペラの世界~」
第2回(2014年12月4日)
「伝統と革新 ~英国コンソート音楽の系譜~」
第3回(2015年2月10日)
「上野学園・うた工房 モーツァルトからのメッセージ ~オペラにみる恋愛模様~」
第4回(2015年4月5日)
「弾けるイタリア・バロック ~極彩色のヴィルトゥオーゾ~」
第5回(2015年10月12日)
「ニールセンとシベリウス ~生誕150年ふたりの北欧作曲家と弦楽作品」
第6回(2016年10月9日)
「作曲家、矢代秋雄の世界 〜究極のエクリチュールを求めて」
第7回(2017年2月11日)
「伝統と革新 II ーーJohn, come kiss me now ーー」