「進学」も「就職」も。自由度の高い進路選択
[2024年3月卒業]
2年間という限られた時間で学ぶ短大生。そのキャリア選択は、自由度が高く多様です。たとえば卒業後に留学を考えていたり、プロとして早くから社会で実戦経験を積みたいという希望があったりと、その先の将来を明確に描いているからこそ、あえて短期間で凝縮した学びが可能な短大を選択する学生も増えています。一方、短大で学びながら自分の将来を見つけていく学生も大勢います。
そんな短大生にとっての2大進路が、「進学」と「就職」です。実際に学びながらその先の多様な進路を考えることができるのは、短大生の大きなメリット。4年後の自分を想像するのは難しくても、2年先のなりたい自分を考えてみることなら、できそうな気がしませんか? 上野学園なら、短大生のさまざまな進路を応援する環境が整っています!
毎年、短大卒業者の1/3から半数が「進学」という道を選択しています。その傾向は、短大生の学びへの意欲の高さの表れと言えるかもしれません。本学では、短大での学びを経てさらに音楽を追究したいという意欲ある学生に向けて、専攻科への進学や他大学への3年次編入など、より充実した学びの機会を提供しています。
実技においても理論においても、より高度な学びを実践していきます。短期大学卒業後、さらに2年間の学びにより62単位を履修し、計124単位を以て、学位授与機構の認定により学士の取得を目指します。卒業後の就職では、4大卒として、また進学では大学院進学が可能となります。
修業年限:2年
定員:10名
募集専門:ピアノ専門、器楽専門、声楽専門
過去5年間で約3割が進学しており、指定校推薦を受けている都内の音大の他、他大学への編入、進学実績があります。
短期大学卒業後に海外に留学することで日本の学位(短期大学士)と海外のディプロマを取得する事が出来ます。本学では、パリ・エコール・ノルマル音楽院でディプロマを取得した教員により留学支援を行います。
音楽教室をはじめ、一般企業就職者や教員・公務員の道に進む学生も。近年は、音楽療法での学びや資格を生かし、福祉施設に就職する学生も増えています。
就職先一覧はこちら音楽療法士を目指す人、教員を目指す人、社会人入学を果たして仕事と勉強を両立する人......。さまざまな目的を持った、多様な学生が在籍していることは、短期大学の大きな特長。いろんな人生や学びのかたちに刺激を受けて、これまでにない価値観を発見し、視野を広く持てることも、ここで音楽を学ぶ大切な意義です。
2年間で音楽療法士の資格を取得できる点に魅力を感じ、上野学園大学短期大学部を選びました。私にとっては社会人経験後、2度目の学生生活。短期集中型の2年間という学習期間や学費の面からも、ベストな選択だったと思います。音楽療法に興味を持ったのは、病院勤務をしていた時に、音楽好きの職員を集め患者さん向けのコンサートを企画したことがきっかけです。当初は演奏できるだけで楽しかったのですが、回を重ねるうちに「患者さんのためになる音楽とは何だろう?」と考えるようになり、音楽の力で心身の健康をサポートする音楽療法士の存在を知りました。授業では、科学的根拠に基づいて、医療・福祉の面から音楽を学ぶことができます。卒業後はさらに勉強を重ねながら、フリーランスの音楽療法士として活動していく予定です。
短期大学部 フルート専門 2013年入学(2016年卒業)
鳥海 薫さん/福岡県私立明治学園高等学校出身
30代の頃から興味があった音楽療法。2人の息子が社会人になり独立したことをきっかけに「学ぶなら今だ」と、短期大学部の受験を決意しました。後押しになったのは、段階を踏んで挑戦できる社会人入試システム。予備診断も充実しており、とても安心できました。そうして始まった学生生活は、音大のピアノ科を卒業して以来40年ぶり。昼間は声楽と音楽療法を学び、授業が終わると自宅で開業しているピアノ教室や伴奏の仕事に向かう。思っていたより忙しい毎日ですが、一日のほとんどが好きなことを学べる時間なのですから、楽しいのひと言。若い同級生たちも仲良くしてくださり、居心地もとても良いです。そして、社会を経験してきたからこそ、若い頃には気づかなかったこともたくさん学べています。挑戦・前進することに年齢制限はない。そう実感する日々です。
短期大学部 声楽専門 2016年入学
石原郁子さん
合唱を始めたのは高2の時。もともと歌うことが好きで、高1の時に軽音楽部でボーカルを担当していたところ、音楽の先生から誘われ合唱部に。皆でハーモニーを作っていく過程に魅了されました。どんどんのめり込んでいく私に、先生は音大進学を薦めてくださいましたが、当時のピアノの実力はバイエル程度。入試すら受けられないのではないかと、半ば諦めていた時に知ったのが、短期大学部の合唱部推薦でした。試験科目にピアノがなく、専門実技と面接のみだったので、これなら私でも! と、高3に入ってすぐ発声や課題曲の練習を始めました。入学後は、音楽経験の浅さから苦戦することもありますが、周囲の仲間に助けられ、なんとか乗り越えています。そして何より、音楽を心から愛する友人たちから、多くの刺激ももらっています。
短期大学部 声楽専門 2014年入学
林美菜子さん/東京都私立京華女子高等学校出身
(2016年4月より第3年次編入学)