キャリアインタビュー

先輩たちの「卒業後」

演奏家、音楽療法士。それぞれの道を歩む2人の先輩たちが、上野学園で得たものとは? その体験談のなかに、将来のヒントを探してみてください。

認定音楽療法士の資格取得を目指して。
介護の現場で音楽の力を感じています。
佐川美希さん

高齢者向け施設に、介護士として勤務しています。介護の仕事が主ですが、短大時代に学んだ音楽療法の知識・技術を生かして、アクティビティの時間などに歌や楽器を使って音楽療法を行うことも。

私が勤務している施設ではまだ本格的に音楽療法を導入しているわけではありませんが、活動を行うたびに、音楽の力を実感しています。たとえば認知症の方など、普段は話しかけても反応のない方がある特定の曲を歌うと急に一緒に歌い出したり、涙を流したり、笑ってくれたり。話すこともできない状態の方が「ありがとう」と言ってくださったり。子どもの頃に聴いた曲、思い出の曲を聴くと、まるで昔に戻るように、いろんなことを思い出して感情が高ぶるのかもしれません。また、認知症などで顔や名前を覚えられない方が「音楽の先生だよね」と声をかけてくださったり、看取りの現場でサックスを吹かせていただいたこともあり、音楽があるからこその貴重な体験もさせていただいています。

「人とのコミュニケーションを大切にする」。学生時代、特に音楽療法の授業で学んだ、自分のペースではなく、相手の方のペースに合わせて音楽をするという基本的な考え方は、今も仕事に生かされています。大切にしているのは、先入観にとらわれないこと。お年寄りだからこういう曲が好きだろうと決めつけず、リクエストを聞いたり話をするなかで、その人に合った音楽を選ぶようにしています。

今の目標は、音楽療法士の認定資格を得ることです。資格を得るには学校で音楽療法を学んだあと、介護福祉士等として5年間の臨床経験を積む必要があります。資格を得たあとは、介護士を続けながら、音楽療法士としてもさまざまな施設で活動していきたいと考えています。音楽を使って人の役に立てる、人を幸せにできるのが音楽療法。そんな音楽もあるのだと、ぜひ多くの方に知っていただきたいです。

株式会社ベネッセスタイルケア
佐川美希さん/2015年 短期大学部 ピアノ専門卒業

卒業した今も、大切な心の支え。
上野学園で出会った「人」という財産。
木島孝子さん

短大卒業後、フランスに2年間留学。帰国後は、フルート奏者として演奏活動を行いながら、自宅教室と楽器店の音楽教室でフルート指導を、そして各地の小中高等学校で吹奏楽部の講師をするなど活動を広げてきました。

短大時代は、とにかく楽しい日々でした。少人数ということもあり、同じフルート専門の仲間はもちろん、ほかの楽器でも同級生で話したことのない人はいないくらい、アットホームな環境でした。友人関係は、卒業して20年近く経った今でも続いています。SNSを通じて連絡を取り合ったり、今では子どもがいるママ同士、子連れでランチを楽しんだり。でも、一番嬉しいのは、同じプレイヤーとして一緒に演奏したり、お互いに演奏会の運営を手伝ったりと、今も変わらず「音楽」でつながり合っているということです。

音楽活動を続け、広げていくために心がけていることがあるとしたら、私の場合は人との出会いとつながりを大切にする、ということです。お世話になった方や同級生に折に触れて近況報告をしたり、どんな場でも内にこもらず、なるべく多くの人と話そうという心持ちであったり。でも、つながりの原点にあるのは、やっぱり上野学園。今でもリサイタルを見に来てアドバイスをくださるなど、卒業してからもずっと気に掛けてくださる恩師をはじめ、困った時、悩んだ時に相談をしたりアドバイスを求めに行くのは、短大時代の友人や先生方ばかりです。こうした、かけがえのない人という財産が得られるのは、上野学園という温かな学校ならではだと思います。

面倒見がよく、いい意味でやさしく、いい意味で厳しい先生方。いろんなことを心配してサポートしてくださったり、導いてくださったり。上野学園に行かなければ、今の私はありません。これから上野学園で学ぶみなさんも、学業はもちろんですが、ぜひ素敵な人間関係を築いていってください。

フルート奏者・フルート講師
木島孝子さん/1999年 短期大学部 フルート専門卒業

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