資格について

上野学園で取得可能な資格

所定のカリキュラムを履修することで、下記の資格を取得可能です。

教員志望者に向けた就職支援プログラムや、音楽療法のインターンシップ(※)など、万全のサポート体制を整えています。
(※)音楽療法のインターンシップ(大学3年次生・短大1年次生対象)
デイサービスを運営する株式会社ヒューマンテックと提携し、音楽療法の業務を体験できるインターンシップを実施。事前・事後の研修も含めたプログラムを行っています。

上野学園大学短期大学部 音楽科の全専門

いずれかを選択

中学校教諭二種免許状(音楽)

全国音楽療法士養成協議会認定
音楽療法士(2種)

※詳しくはこちらをご覧ください

教職課程

[本学で取得できる免許状の種類]

短期大学部音楽学科の全専門:中学校教諭二種免許状(音楽)

[免許状取得の条件]

短期大学部音楽学科の全専門:本学を卒業して学士の学位を有すること。規定された単位を取得すること。

科目区分 単位数(中二種)
教育職員免許状施行規則第66条の6に定める科目 8
教科及び教職に関する科目 教科及び教科の指導法に関する科目 14
教育の基礎的理解に関する科目 6
道徳、総合的な学習の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目 6
教育実践に関する科目 7
大学が独自に設定する科目 4

音楽療法士(2種)

※履修科目については『履修計画表・シラバス』を参照してください。

短大の2大「資格」!

短大で学べる人気の資格!
音楽療法の礎を築いた現場のプロに学ぶ、ウエガク「音楽療法」

音楽療法 中山晶世 講師
日本音楽療法学会認定音楽療法士。現、藤代音楽療法臨床研究所他の音楽療法士。

社会的にも注目度の高い音楽療法

急速に進む高齢化社会のなか、福祉の現場を中心に近年特に注目を集めている音楽療法。音楽を通じたコミュニケーションによって、心身の健康回復や生活の質を高めるためのサポートをするというものです。本学では2000年に短期大学部に音楽療法士養成教育課程を設置し、専門的な演奏技術と音楽療法の専門知識を兼ね備えた人材を、医療や福祉関係施設などに輩出しています。授業では児童、高齢者、思春期や成人まで幅広い領域を扱いながら、頭だけの勉強ではなく、視聴覚教材やグループワーク、福祉施設での実習など実践を伴いながら学習を進めています。

かく言う私自身もまた、音楽療法を現在進行形で社会の中で実践している音楽療法士です。初めて音楽療法と出会ったのは、25年ほど前のこと。当時は音楽療法という言葉すらない時代でしたが、音楽講師として幼稚園などでリトミックを教えるうち、障害を持った子どものための音楽活動を探究するようになったことが、音楽療法士としての活動の原点です。まだ学問領域として体系化される以前のことでしたから、海外で勉強された方々とともに知見を持ち寄りながら、厳しい勉強を重ねて。やがて、実践の現場で音楽療法士を初めて職業として扱ってもらえるようになった時には、とても嬉しく思ったことを覚えています。

音楽を使ったコミュニケーション

音楽療法の素晴らしいところは、音楽という楽しい材料を使って子どもたちの発達を促したり、高齢者の脳を活性化させるという点にあります。訓練とは違う、楽しさの中に人を変えさせるものがあり、その「自然と変わっていく」ところに、私自身とても魅力を感じています。

音楽療法とは、つまるところ人とコミュニケーションするために使う音楽であると、私は思っています。教科書通りに覚えるようなものではなく、そういう開かれた意味での音楽療法を知ってほしいのです。高校生のみなさんの中には、たとえばデイサービスで演奏したことがあり、そこですごく喜んでもらえた経験から音楽療法を勉強したいと思っている方もいるでしょう。「人を喜ばせるということがどんなに大切なことか」。今あなたの胸の中にあるその気持ちを忘れずに、ぜひより深く音楽療法を勉強してほしいと思います。

短期大学部 ピアノ専門 2017年入学
及川 舞さん/岩手県立不来方高等学校出身

母が介護の仕事をしていて、子どもの頃から母の職場を何度も訪れていました。そこで音楽療法によって利用者さんが元気になっていく姿を目の当たりにし、音楽の力を実感するとともに、自分も学んでみたいと思うようになりました。1年次後期からは保育園や介護施設などでの実習が始まりますが、そこで体感する子どもやお年寄りの変化にはたくさんの驚きがあります。音楽が心を開くきっかけを作ってくれることも多々。音楽の可能性を大いに感じています。

将来設計の自由度を高める。
元・現場教師による実践に即した学びが魅力!ウエガクの「教職課程」

教職科目 内田有一 教授

実践的な教育力の獲得を目指して

私たちが授業で目指しているのは、実際の現場に通じる実践的な教育力を身につけること。単に座学をするだけでなく、模擬授業やグループワークを数多く取り入れ、学生自らが臨機応変に考える力を養っていけるように努めています。

私自身も、昨年までは現場の教師でした。近年は小学校で教頭を務めていましたが、それ以前は主に中学校で音楽教師として教壇に立っていました。長年現場で培ってきた教育の本質的なものを、学生たちには惜しみなく伝えていきたいと思っています。

また、論文の書き方や模擬面接、筆記試験への取り組み方など、教員採用試験に向けた実践的な対策指導も行っています。免許を取得して終わるのではなく、夢を叶えるまでをしっかりとサポートしています。

短期大学部で教職課程を履修することの魅力のひとつは、自分の将来の選択肢として、教員という道の可能性を早期に広げておけることにあると思います。2年次という早い段階で教育実習を終え、二種免許を取得しておくことで、その後の自分らしい将来のあり方を、より自由に設計することができるのです。

教職での学びを将来を支える力に

他方で、もし教員にならなくても、教職を学ぶという経験はきっと人生の助けになってくれるはずだと信じています。学校というのは、人間をまるごと預かる場所。だからこそ、教職課程には生徒指導論をはじめとして、人間そのものについて学ぶ科目がたくさん用意されています。たとえば音楽教室の先生になったとしても、人を預かるという点は教員と共通していますよね。それに限らず、誰かに何かを教える立場になることは、人生の中で誰しもいつかは経験するものです。そんな時に、ここでの人間についての学びが、きっとあなたの力になってくれるでしょう。

ともあれ、若い一時期に自分の好きな音楽をとことん追究するという体験は、教育者として、将来にわたってとても素晴らしい財産になってくれます。そんなかけがえのない体験ができる音楽大学という恵まれた環境から、ひとりでも多くの優秀な教育者を輩出していきたいと考えています。少しでも興味のある方はぜひ履修してみてください。

Page Top