厳しい音楽の世界で、第一線のプロとして生き抜いていくために必要なものとは何か。
演奏家コースでは、演奏技術の鍛錬はもとより、一人の演奏家としての生き方をも指南しながら、世界に通用する演奏家を育てます。指導に当たるのは、世界で活躍するトッププレイヤーたち。一流の演奏家たちがその音楽人生で培ってきたものに直接触れ、大いに吸収し、技術と人間性の両輪を磨く4年間です。
音楽とは一生の勉強です。人生そのものと言えるでしょう。ときに悩み、傷つき、怒り、落ち込む......。
しかしそれを乗り越える勇気を学ぶことが大切です。 「演奏」とは、音楽を通して人々を勇気づけ、励まし、癒していく行為です。高度なテクニックはもとより、多くのステージ、アンサンブルの経験を経て、幅広い人生観に基づいた深い表現を学び、ヒューマニティに溢れた真の芸術家へと成長することを期待しています。本学演奏家コースの指導陣は経験豊富で、それぞれに専門分野を持つ秀れた音楽家です。真の演奏家を志す皆さんを一丸となってサポートしていきます。
演奏家への道
〜世界のトッププレイヤーに直接学ぶ〜
世界で活躍する現役の演奏家が集う、演奏家コース。個人レッスンや室内楽、オーケストラなどを通じた直接指導により、あなたの内なる創造性・音楽性をともに発見し、音楽の高みへと導きます。
演奏家コースでは学生全員を対象に、週120分(年間約30週/4年間)の個人レッスン(ダブルレッスン制)を行います。教授陣には、植田克己(ピアノ)、ミハイル・カンディンスキー(ピアノ)、中澤きみ子(ヴァイオリン)、今井信子(ヴィオラ)、原田禎夫(チェロ)、三上明子(フルート)、広田智之(オーボエ)、彦坂眞一郎(サクソフォン)ら、世界の第一線で活躍する現役演奏家を迎え、世界に通用する演奏家の育成を目指します。
演奏家を志す人が修得しておくべき室内楽。グループを編成し、他者と共に演奏することで、アンサンブルに必要なコミュニケーションを身をもって体験し、修得できます。担当教員は、演奏技術だけでなく、作品解釈や楽曲分析も教授します。
演奏家コースの学生がソリストとしてオーケストラと共に演奏する、夢の舞台「演奏家コース協奏曲演奏会」(※)。10月に行われるオーディションで選ばれた学生は、ソリストとして上野学園大学管弦楽団と共演。演奏家コースならではの特別な機会です。
(※)今年度は2019年2月15日(金)に開催
コンクールの情報収集や応募用デモテープの録音など実務面での支援はもちろん、本学指定のコンクールに挑戦する学生には、さまざまな取り組みでコンクール参加を支援します。
演奏家コースの演奏試験は前期・後期の年2回行われますが、後期の試験は翌年の演奏家コース選考試験を兼ねる、より重要な試験です。それは、1年を通じて"将来の演奏家"として指導を受けてきた成果を、実際の演奏会を想定したプログラミングで発表するため。課題曲、自由曲などを、40〜60分のリサイタル・プログラムに組み立て弾きこなすことで、演奏家としての技量、レパートリーを身につけます。
演奏家コースでは、演奏家として問われる芸術的知性と専門性を養うために、演奏家コースの学生だけが履修するより高度な科目、「(演)ソルフェージュ」「(演)楽式論」を用意しています。
※(演)は演奏家コースの略
ピアノ オルガン チェンバロ
ヴァイオリン ヴィオラ チェロ コントラバス ギター ハープ ヴィオラ・ダ・ガンバ リュート
《木管楽器》フルート オーボエ クラリネット ファゴット サクソフォン リコーダー
《金管楽器》ホルン トランペット トロンボーン テューバ ユーフォニアム
《打楽器》打楽器
声楽