ヨハン・パウル・ショルン 
ザルツグルク 1701年

ヴィオラ・ダモーレ

1700年代に使われるようになった共鳴弦をもった弦楽器。考案されたのはもっと早いらしいのですが、そのアイディアは中近東の楽器に由来しています。

奏法はヴァイオリンと同じ。ただし、楽器の形、調弦法はガンバに近いのです。共鳴弦は金属製で、指板の内側の空洞を通り駒の中段で受け止められています。そして、演奏弦を鳴らすと、この弦は共鳴を起こし大きな響きとなって残るのです。

演奏では音がよくブレンドされ優しい響きが醸し出されます。6本の演奏弦に6本の金属弦が共鳴する響きです。「愛のヴィオラ」の名はそのことに依ると言われたり、頭部飾りの目隠しした顔は愛神(キューピット)で、彼は眼くらめっぽう矢を放つから、また愛は盲目だからとかいう説もあります。

この名は、「ムーア風のヴィオラ」 という意味で、その遠い祖先に由来するのだとも言われています。完全な状態。上野学園所蔵楽器にはこのほか貴重なダモーレがたくさん蒐集されています。