音楽学科 グローバル教養コース

「音楽」を柱に、社会を生き抜く力を身につける。

音楽を人間形成の柱とし、幅広い教養とグローバルな視野を持つ、21世紀の社会人を目指す。グローバル教養コースでは、音楽を通じて世界と対話し、音楽と社会の架け橋となる人材を育てます。

教員メッセージ

社会で生き抜く力、個人を生かす力、音楽で生きる力の獲得を目指し、地球規模の視野に立って社会文化の発展に寄与できる人材を育てるコースです。

音楽の体験が人を結びつける力になるファシリテーターや、2020年東京オリンピックに向けてグローバルに活躍するための「文化創造マネジメント専門」、映画で学ぶ音楽美学や英語で学ぶ西洋音楽史などで自分を育てる「音楽学専門」、教員採用試験合格を誇り、授業観察実習などでの理論と実践の往還を通して、優れた音楽教師の輩出を目指す「音楽教育専門」を選べます。現代の私たちが抱える問題を、音楽の力によって、音楽の絆で結ばれた仲間とともに解決の糸口を考えるのが「グローバル教養コース」です。

教育の特徴

グローバル教養コースには「文化創造マネジメント専門」「音楽学専門」「音楽教育専門」の3つの専門があります。

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文化創造マネジメント専門

グローバルな視野に立ち音楽と社会の架け橋となる人材を目指す

グローバルな視点に立った幅広い教養、実践的な英語力、アートからビジネスまで対応できるマネジメントの訓練、ワークショップを通じて音楽と社会をつなぐファシリテーションなど、多様な人と協働する21世紀社会で活躍するための、さまざまなスキルの修得を目指します。また、AO入試に社会人入試を導入し、実社会での経験を音楽ビジネスに生かせる人材の育成にも力を入れています。

教員メッセージ

マイケル・スペンサー - 顔写真

音楽を人生の一部にする
それは、演奏家になることだけではありません

演奏家、ファシリテーターとして、私は多くの国を訪れました。文化によって音楽がいかに異なるか、また音楽がいかに娯楽以外の多様な目的で用いられているかは、私にとって、いつも新鮮な驚きでした。 科学者たちは、私たちが人間として機能する上で、音楽が脳科学的、感情的、生理学的に、どれだけ大きな影響をもたらすかを教えてくれています。また、私たちがより創造的に、分析的に、そして他の人々とともに思考する上で、音楽は大きな助けにもなります。次の学びのステップを踏もうとしているあなたにとって、どのスキルも欠かすことはできません。かのアインシュタインは、「もし物理学者にならなければ、私は音楽家になっただろう。私はよく音楽の中で思索し、音楽の中で空想している。私は音楽から自分の人生を捉えている」と言っています。 音楽を人生の一部にするとは、演奏家になるということだけではありません。音楽に携わることは、将来の道をあなたが自由に選び、あなたなりの方法で人生を体験するために必要なスキルを養うことに他ならないのです。

文化創造マネジメントマイケル・スペンサー 客員教授

音楽を軸に人と人をつなぐファシリテーションスキルを身につける

ファシリテーターとは、多様な人と協働しながら、創造的なワークショップの場づくりを行う人のこと。音楽を通じて、人と人、社会と人とをつなぎ、そして人の潜在的可能性を広げ、後押しする存在です。本専門では、ワークショップやマネジメント実習を通じて実践知を身につけ、実社会で教育や地域活動を先導できる人材を育成します。

実践的な英語力を身につけコミュニケーションスキルを磨く

多文化共生社会といわれる現代において、自分を表現し他者とコミュニケーションを図るためには、実践英語の修得が必要不可欠です。ここでは世界標準の英語のテキストを用い、学生個々のスキルに応じた「寺子屋式」の指導を行い、英語4技能(読む・書く・聞く・話す)を確実に向上させます。また、英語を取り入れた講義における英語でのプレゼンテーションを通じて、ビジネスにも通用する実践英語を体得します。

音楽ビジネスの基礎を固める多彩なカリキュラム

ビジネス感覚を持ち、音楽と社会をつなぐプロとなるために、実社会の諸分野で有用な経営論、リーダーシップ論などを学び、社会で活躍するために必要な基礎力を身につけます。第一線の演奏家としても活躍する教員や、演奏家を目指す学生など、身近に"演奏家"のいる環境は、イベント企画やプロデューサー、マネジメントなどを目指す人にとって、大きな糧となるでしょう。

授業ピックアップ

ビジネス経営概論
生きた企業戦略とデザイン思考を理解し、その手法をグループ・プロジェクト実習を通じて体得します。また、ビジネス機会の発見・創造を目指したグループ・ワークも行っていきます。

文化創造概論
文化とは知的営為の蓄積であり、人間の創造力の原点。文化のさまざまな姿と、その創造過程を理解する「視点」を養い、幅広い教養を身につけるための基礎を学びます。

コース必修科目

  • 文化創造概論
  • ビジネス経営概論
  • 英語コミュニケーション
  • ファシリテーター概論
  • マネジメント概論
  • 民族音楽学
  • 特殊講義
  • マネジメント実習
  • 演習
  • 歴史学
  • ヨーロッパ文化論
  • 日本音楽史
  • 音楽美学
  • 音楽学概論
  • 副科ピアノ

音楽学専門

幅広い領域を学び音楽を学問として追究する

音楽史、音楽美学、民族音楽学など、音楽を通じた歴史、民族、文化、哲学、思想、そしてそれらにアプローチするための語学の習得など、幅広い領域にわたったカリキュラムを用意しています。また、学内で保存している貴重な古楽器や古楽譜のコレクションに直に触れながらの演習、研究発表を通じたプレゼンテーションスキルの養成など、実社会で必要とされる力にもつながる、実践を通した学びも重視しています。

教員メッセージ

「音楽」から学ぶことの意味をともに考えていきましょう。

『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』といった著作や言説の中で、隣接諸科学の中での音楽、あるいは、総合学としての音楽のあり方が議論されてきました。音楽学も、「社会性の礎のための音楽的鍛錬と音楽的教養」が求められているのではないかと思います。
私自身も、音楽史を歴史学の一端として、また社会史の一端として研究し、社会の中での音楽家のあり方の研究と教育実践を結びつけてきました。その中で改めて思うことは、「音楽」から学ぶことの意味についてです。つまり、作品(楽曲)に込められた作者(作曲家)の意図・意志を考え、それを表現することが研究であり演奏ではないかと思います。その意味では、学生の皆さん一人ひとりの意図・意志を考え、それを導くのが教育なのかもしれません。さらに「社会」の意図・意志を考え、それを実現させるのが社会実践となるのではないでしょうか。「意図・意志の考察」である研究は、音楽学以外の他の学問分野でも必須ですが、成果の「表現」において、人心に直接訴えかけ思考させる表現である音楽の持つ力を再認識する必要があります。また、容易ならざる試練を克服し到達できる演奏技法の習得、響和により新たな可能性を追求するいわば社会性をもった合奏は、何よりも優れた教育の場であるとともに、社会での自らの指針となることを学び取ることができる機会だと思います。

音楽学上尾信也 教授

音楽をさまざまな切り口で学び豊富な見識と広い視野を培う

音楽史、音楽美学、民族音楽学、古楽器の研究、音楽文化論、音楽マネジメントなど幅広い領域を必修とし、音楽をさまざまな切り口で多面的に理解し、研究を進めていきます。こうした授業と少人数のゼミを通じて、研究対象を深く掘り下げ、自らの思考を言葉によって伝える力を育んでいきます。

専門的な研究への準備を整える入門プログラム

将来においても研究を続けるのに必要な基礎知識と、研究方法を学ぶための「入門プログラム」を設けています。図書館の使用法、特に音楽辞典の使い方や楽譜を含む音楽資科・文献の検索の仕方、また具体的な課題に取り組んでレポートのまとめ方などの実習を重ねます。

より学びを深めるための留学という選択肢

ウィーン大学音楽学研究所への半期留学制度(奨学金給付)を設けています。モーツァルトやベートーヴェンが闊歩した石畳を歩き、ウィーン大学の学生と交流し、歴史を全身で体感すること。その体験を通じ、新たな世界への扉を開くことができるでしょう。

授業ピックアップ

特殊講義(西洋音楽史
本学の貴重な楽器コレクションやその実演、図像資料等を活用しながら、楽器の歴史をたどります。楽器が音楽作品に与えた影響、演奏者のありよう、楽器が音楽史や社会に与えた影響なども考察していきます。

特殊講義(音楽美学)
特に20世紀前半の主要な作曲家や、その音楽を考える上で重要なテーマを取り上げます。音楽作品を自らの手で研究し、それをプレゼンテーションするための技術も実践を通して身につけます。

コース必修科目

  • 音楽学概論
  • 音楽教育概論
  • 文化創造概論
  • 日本音楽史
  • 音楽美学
  • 原典講読
  • 民族音楽学
  • 副科器楽・声楽
  • 特殊講義
  • 演習

音楽教育専門

確かな音楽的基礎を身につけ、教育の現場で即戦力となる人材を目指す

音楽教育専門では、中学・高校の教育現場で即戦力となり得る人材を育てるため、「音楽」と「教育」を軸にした、実践的な学びを展開しています。学生同士のディスカッションを通じた生きた学習、ピアノをはじめとした専門実技、さらには教員採用試験に向けた教職実習まで、観察・実践・理論を総合的に学べるカリキュラムで、優れた音楽教育者になるためのすべてを、学ぶことができます。

教員メッセージ

多様な生徒を音楽的にも人間的にも成長させられる音楽教師を育成します

本学卒業後、皆さんはなんらかの形で「音楽を教える」仕事に就くのではないでしょうか。その中でとりわけ、学校という場の音楽授業で「音楽を教える」ための基礎力、応用力、実践力を多角的に身につけていくのが音楽教育専門です。
教職科目を履修して中学校・高等学校一種免許状を取得し、教員採用試験に合格することによって、中学校・高等学校の教員の他、小学校の音楽専科教員としての道が開けます。
採用試験を受験しなくても免許状を取得し、名簿に登録することによって、産・育休代替教員や公立小・中・高等学校音楽講師の仕事に就くことができます。
音楽教師は素敵な仕事です。鑑賞と表現のさまざまな活動を通して、音楽を愛好する心情を育て、音楽活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養います。音楽が好きな生徒ばかりではありません。音楽に苦手意識をもっていたり、人との関わりが苦手だったり、さまざまな課題を抱えている生徒もいます。そんな多様な生徒の心をつかみ、確実に基礎力を身につけ、音楽的にも人間的にも育てていく、そんな授業ができる音楽教師の育成を目指します。

音楽教育山内雅子 特任教授

多くの模擬授業を通して生きた理論と実践方法を学ぶ

音楽教育に興味を抱き、中学校や高校の音楽教師を目指す人が集まる音楽教育専門。必修授業で経験する模擬授業のほか、ゼミでは教育のさまざまな現場で実習を行います。また、所定の単位を修得することで、卒業時に中学校教諭一種免許状(音楽)および高等学校教諭一種免許状(音楽)を取得することができます。

確かな演奏技術と指導法を身につけるアンサンブル科目

オーケストラ、ウィンド・アンサンブル、リコーダー合奏など、さまざまなアンサンブル科目を通じて、一人の演奏家としても演奏技術を磨きます。また、授業の中でプロの演奏家と一緒に演奏することで(p39「プレイング・アドバイザー制度」参照)、指導者としての資質も身につけることができます。

充実したキャリア支援で教師への道を切り拓く

教員採用試験対策に特化した授業「音楽教職実習」では、試験で要求される教育に関する幅広い知識と、中学・高校音楽に関わる基礎的な知識を身につけます。また、キャリア支援センターでも教職ガイダンス(年10回)や模擬試験などを開催。大学を挙げての支援体制で、教師になる夢を叶えます。

授業ピックアップ

特殊講義(音楽教育)
西ヨーロッパ、アメリカ、日本の音楽教育の歴史を知り、その思想について理解を深める授業です。中でも日本の近代以降の学校音楽における課題に重点を置き、その全体像を探究していきます。

音楽授業観察実習
協力校との連携により、中学校の音楽科授業の観察を行う集中講義です。実習を通して、授業の構成や実際の指導方法について具体的に学んでいきます。

コース必修科目

  • 音楽教育概論
  • 音楽学概論
  • 文化創造概論
  • 日本音楽史
  • 音楽美学
  • 音楽理論
  • 民族音楽学
  • 副科器楽・声楽
  • 特殊講義(音楽教育)
  • 演習(音楽教育)
  • 音楽授業観察実習
  • リコーダー合奏
  • 歌唱伴奏演習
  • 音楽教職実習
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