2016/5/3オープンキャンパスレポート

5/3 オープンキャンパスレポート

5/3(火・祝)に開催された上野学園大学のオープンキャンパスの様子をご紹介します!

レッスン公開 ピアノ:今野尚美 准教授

受講生:逢坂夏帆(演奏家コース2年)
受講曲:L..v.ベートーヴェン作曲「ピアノ・ソナタ 第26番 告別」

レッスン公開 声楽:吉田伸昭 准教授

受講生:濱田悠太郎(声楽コース2年)/伴奏:古我久良々(演奏家コース2年)
受講曲:V.ベッリーニ作曲「マリンコニーア」「喜ばせてあげて」

受講生:神山恒(演奏家コース3年)/伴奏:佐野晃大(演奏家コース3年)
受講曲:F.P.トスティ作曲「悲しみ」

教授コメント ゴールデンウィークの中、オープンキャンパスに多くの方々にお越し頂きました。私の担当いたしました声楽のレッスン公開にも足を運んで頂きありがとうございました。レッスン公開で歌った2年の学生は元々持っている良い声をいかに正しい方向で伸ばしていくかを、3年の学生は声のことにプラスしていかに音楽的に歌うかを共に考えました。
この日は高校生の体験レッスンもいたしました。すでに声楽の勉強を始めている生徒さんは、声楽への日頃の真面目な取り組みが見えるような、しっかりと準備ができた立派な歌を聴かせてくれました。また、声楽に興味を抱き勇気を持って初めてレッスンを受けに来た生徒さんもいました。第一歩を踏み出し、さらに二歩、三歩と前に進めるように声楽の基本的な発声の仕方をレッスンし、声楽の魅力をお話ししました。
オープンキャンパス、そして体験レッスンは音楽との出会いの場です。音楽っておもしろそうだなと思ったら、どうぞ上野学園の門をくぐり音楽を体験してみてください。

レッスン公開 クラリネット:松本健司 客員教授

受講生:野宮奈瑠実(演奏家コース3年)
受講曲:E.カヴァリーニ作曲「30のカプリスより」,G.ロッシーニ作曲「序奏、主題と変奏」

レッスン公開 ホルン:萩原顕彰 講師

受講生:近藤有里(器楽コース4年)
受講曲:R.シュトラウス作曲「ホルン協奏曲 第1番より 第1楽章」

大学 受験対策講座「ソルフェージュ(初級)」

テーマ:「調号1つまでの長調(単旋律) ~符点とタイを含む~」
佐怒賀悦子 教授

教授コメント 導入:
▼ラの音を歌う。
▼三和音の上の音、下の音、真ん中の音に、声をピタッと溶け合わせる練習。

音階を歌う:
▼C-durの音階を、手で全音・半音の音程の幅を表わしながら歌う。導音で気持ちを高め、主音への解決(達成感)を感じながら歌う。

調号1つの長調の聴音の導入:
▼c1(1点ハ)とc2(2点ハ)の間の音階をHに♭を付けB(変ロ)に変えながら往復して歌い、上行形で、導音(E)から主音(F)への解決を感じながら歌う(F-dur)。
▼同様に、c1(1点ハ)とc2(2点ハ)の間の音階をFに♯を付けFis(嬰へ)に変えながら往復して歌い、上行形で、導音(Fis)から主音(G)への解決を感じながら歌う(G-dur)。 
▼ピアノで弾かれたG-durの旋律を固定ドで模倣して歌う。
▼ピアノで弾かれた単音を固定ドで真似して歌う。
▼G-dur、4分の4拍子、ピアノで弾かれた音(4分音符)を、テンポに乗って歌いながら記譜していく練習。同様に、8分音符で弾かれた音をテンポに乗って記譜していく練習。

リズム(タイ・符点リズム・シンコペーション)
▼リズムの3要素(Time・Space・Energy)を意識しながら拍の分割を行うことによって、自然で正確で音楽的なリズム表現(リズム打ち・リズム読み)をする練習。
▼Space(空間)を意識した「タイ」の表現と、符点リズム、シンコペーションの導入。
▼さまざまな動きの体験(またはイメージ体験)と符点リズム・シンコペーションのさまざまな音楽的な表現(機械的な表現にならないように)。
▼符点リズムとシンコペーションを含むリズムカードによる読譜と、リズム聴音の練習。

今日のしあげ:
▼G-dur、4分の4拍子、符点とシンコペーションを含む、4小節の単旋律聴音とその視唱。

今回も、聴音の学習が初めての方、少し経験のある方、たくさんの方々にご参加いただきました。
音楽を専門的に学びたい方にとって、ソルフェージュは、最も基礎となる学習です。音楽の3要素であるリズム・メロディー・ハーモニーを「聴く力」「表現する力」「読む力」「書く力」どれもが、少しずつ進歩していけるように、また、「音階」「リズム練習」等々、どんなに基本的な練習も、それが音楽的な演奏表現につながっていくことを意識しながら、学習を進めることが大切でしょう。 オープンキャンパスの受験対策講座「ソルフェージュ」は、毎回、内容がステップアップしていきます。次回のテーマは、「調号1つまでの短調~8分の6拍子の導入」です。次回も、身体と心を使いながら、楽しく授業を体験していただく予定です。皆様のお越しをお待ちしております。

大学 受験対策講座「ソルフェージュ(中級)」

テーマ:「調号1つまでの長調と短調(単旋律、2声、和声) ~符点とタイを含む~」
西尾洋 准教授

教授コメント 本日は、初めての方から上級の方まで、たくさんの高校生と保護者の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
入試には聴音の試験があります。大学に入ってから必要な能力だから試験にあるのですが、聴音は単なる音取りクイズではありません。音楽の流れを聴き、音楽の展開を聴き、それを音から楽譜へ、また楽譜から音へ、そして演奏のさまざまな可能性へと想像力を膨らませていくための技術の一部分です。私たちが最終的に向き合うのは、常に音としてしか存在しない「音楽」そのものです。その音楽に全身で浸り、表現するために、リズムが読めなかったり、音が取れなかったりといった「血流の滞り」があってはいけません。聴音などのソルフェージュや楽典などを含めた音楽基礎科目は、いわゆる専門実技ではないので、みなさんはこれまであまり一生懸命学ぶことがなかったかもしれませんが、楽器や声ではなく楽譜そのもの(=音楽の源)に向き合うときに、ソルフェージュで培った力がきっと大きな助けになります。今からでも遅くありません。それぞれのペースで勉強を進めていきましょう。上野学園大学のオープンキャンパスでは、進度に応じた体験授業を毎回用意していますので、継続的にご参加いただけます。

大学 体験授業「オルガン・古楽専門&グローバル教養コース」

「温古楽知新音楽」
小林英之 教授/上尾信也 教授

短大 受験対策講座「楽典」

三宅康弘 講師

講師コメント 受験対策講座では、「楽典」の時間に"音階"について学び、「聴音」の時間に"初級"と"中級"に分かれて旋律聴音を行いました。ゴールデンウィーク期間だったためか、吹奏楽部や合唱部関係の皆さんが多く、元気で、和気あいあいとした雰囲気でしたね!
どちらの講座も未経験の方から受講できますし、経験者の方にも役立つ学習のコツなどお伝えしますので、次回もぜひご参加ください(「楽典」は"ドイツ音名"を取り上げ、「聴音(初級)」では"臨時記号を伴った課題"を取り上げる予定です)。

次回のオープンキャンパスは6/19(日)です。
オープンキャンパストップ
Page Top